これまではバッグ・シューズメーカーや、プロやセミプロの作家さんなど、 ごく一部の限られた人しか入手できなかった、非常に高品質で、味わいのあるなめしのイタリア産の革です! ブランド品に使われるような素晴らしい品質のうっとりしっとりなイタリア産のベジタブルタンニンなめし革を 驚きの低価格でお届けできるようになりました!!
この革、TAMPONATO(タンポナート)とは
高級イタリア革のブランドとしてブッテーロやミネルバというのをお聞きになったことはありませんか?
どちらもイタリアのなめし屋さんが、植物タンニンや特別な牛脂などの材料を使ってなめす革で、割とたっぷりした厚みがあります。いずれも顔料で表面に着色するのではなく、染料で革の芯まで染めてあるので、自然な表面の表情と、経年の変化が楽しめます。
ブッテーロの方は、表面を割とつるっと仕上げてあり、いくらか硬めの仕上げの革で、ミネルバの方は、幾分やわらかく、「シボ」を立たせてある、革らしい素材感を堪能できる革です。
今回ご提供するこの革(商品名アルファタンポナート)はミネルバに近い、幾分シボがあるタイプの革です。 メーカーが使うようなこういう革は、直接イタリアのタンナー(なめし屋さん)にまとまった量を発注して輸入するものなので、一般の方々が欲しいと思っても簡単に手に入る商品ではありませんが、革の業界の知人にお願いして、安く仕入れさせてもらえるようになりました。
この革で名刺入れを作ってみました。 染色とオイルのみで仕上げた革なので、自然なムラがあり、ほどよいシボと相まって、実に革らしいテイストを味わえます。
しっかりした厚みがありながら、ふっくらとしているので、ステッチがほどよく沈み、立体感のある作品が作れます。
革の繊維の密度があるので、コバ(断面)の仕上がりも素晴らしいです。
(トコノールで2回磨いています)
お手元に届いた革と対面する瞬間。 型紙をあててカットし、しなやかな感触を味わいながら制作を進めるひととき。 作品が出来上がるその時。 そして始まる、深まる色味をゆっくり追いかける楽しい道のり。
最高の素材との出会いは人生を豊かにします。 どうぞこの素材を手にしてみてください。 そしてあなたならではの想いで取り組んで、あなたらしい作品を作ってみてください。
革の業界を歩ませていただいてきた私が、自信を持ってお勧めする最高の素材です。 クラフターの皆様に喜んでいただけたらこの上ない幸せです。
カラーと質感サンプル写真
こちらで革の質感とカラーをご確認ください。
カラーは全8色展開。 厚みはおよそ2.1ミリ程度あります。しかしタンニンなめしの工程で、ドラムで回して繊維をほぐしてあるので、ほどよい柔らかさに仕上っています。 どのカラーも染料で染色するほかは、特別な表面加工を行っていないナチュラル仕上げなので、時間の経過とともに深まる色合い(エージング)を楽しんでいただけます。
※染色のロットが異なると、色味が若干変わる可能性があります。リピートでお買い上げいただく際はご了承ください。
サイズとカットのご説明
この革はダブルショルダーと言われる裁断を施してあります。
もっとも多い裁断は、半裁(はんさい)といって、まるまるの革を頭からおしりに向かってタテにカットする方法ですが、これは胴部分を真横に切って、ダブルショルダー(両肩)という名の如く、背中と両肩部分を使うというものです。
大体タテヨコ120センチから130センチあり、カットなしの場合デシ数にして平均140デシほどです。 ご提供はこのカットなしのものと、これをタテにハーフカットしたものの2種類ご用意しています。 ※サイズ選択のところで、140デシ近辺のものはカットなし、70デシ近辺のものはハーフカットとお考えください。
ダブルショルダーの特徴の一つとして、歩留まりの良さがあります。 一般的にわき(おなか)の部分はかなり柔らかく、作品の中央に使えない場合が多いですが、この革の場合、背の部分とわき部分との差があまり大きくないので、はじまでしっかり使えます!
芯までしっかり染料を通してありますので、断面の発色もキレイ。 クラフト染料で色付けしなくて、無色のトコノールで磨くだけでナチュラル感のある色合いに仕上がります。
厚みはおおむね2.1ミリ弱です。 もっと薄くなさりたい場合は、こちらをかごに入れていただき、通信欄でご希望の厚みをご指定ください。
写真のような数センチの生き傷が入る場合があります。 イタリアの生産者はこの程度の生き傷は当たり前のものとして、上級グレード扱いいたします。ご了承ください。